GENTOS EX-777XP の回路解析

GRANADA

2013年09月07日 13:20

 今週末も天気が悪く出撃できないので、電子工作に勤しんでみる ^^;

 先日のランタン改造のノウハウを投入できないかと純正 GENTOS EX-777XP を分解してみた。

純正 GENTOS EX-777XP 制御基板(クリックで拡大)


 前回改造したランタンとは異なり、制御 IC は基板上に直接マウントされており交換は不可能なことが判明 ^^;;;

 一方、配線材は太くて固めのものが使われており安心して大電流を流せる。筐体のプラスチックも艶があり、さすがは純正品、前回の類似品に比べて品質が良いのがよく判った。

基板裏

 とってつけたような裏面配線が惜しい ^^;

 それはさておき、早速基板から回路図を起こしてみる。部品点数が多くて一見複雑そうに見えたが、案外簡単な回路であった。


回路図(クリックで拡大)

 上記回路図には間違いがあるかもしれないし、ロットが変れば定数が変更されるかもしれない。参考にされる場合は at your own risk でどうかひとつ。

 カスタム IC が使用されていることもあって回路に不可解な部分はあるが、まぁそこらへんは放っておいて ^^;、ざっと見てみると電流制限抵抗がチップ抵抗 x 10 にしてあるのが目を引く。これは安全設計で非常にヨロシイ ^^

 またマーカー LED の電流制限抵抗が 3.9KΩ とかなり大きめであることも判った。これならマーカー LED の電池消費に目くじらを立てるほどのことはなかろう。


 で、肝心の LED 点灯は PWM 制御と思われたので早速オシロで波形を見てみると、

・サイクル 262Hz
・明 → DUTY 100%(スタティック点灯)、消費電流約 1A(@ 4.5V)
・暗 → Duty 40%、消費電流約 400mA(@ 4.5V)

 であった。

 前回改造したランタンは PWM サイクルが 1KHz と動作時に高周波音が耳についたが、こちらはサイクルを低めに抑えて余計な高周波音を回避している模様。


 実は見切り発車でオリジナルファームウエアを作ってあるのだが、分解してみて基板の使いまわしができないことが発覚。ユニバーサル基板上にオリジナル回路+オリジナルファームウエァを搭載するのは可能だが手間がかかるのでひとまず改造はペンディングすることに(爆) 

 ちなみにオリジナルファームウエアは、

・PIC12F1822 で実装
・3段階調光
・蛍点滅モードあり
・過放電停止機能あり(エネループ運用に最適)
・明るさによる自動停止、自動運転機能あり
・低消費電力スタンバイ

 となっており、眠らせておくにはちとモッタイナイ気がする ^^; そのうち気が向いたらファーム交換しようかな・・・


(キャンプとは内容が離れているためコメ欄クローズ)



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