GRANADA in the Field with Corgi

　人柱覚悟で購入し、先日初張りした TENT FACTORY スカイオーバータープ T500 のインプレッションを忘れないうちに書いておきます。

　なお、遮光性・断熱性についての記載はあくまで主観なので、この記事を参考にして購入したものの「こんなはずじゃなかった」と言われましても責任は持てませんので悪しからず（逃）


製品概要：



大きさ：約500 x 450 x 240(h)
重さ　：5.6kg
耐水圧：2,000mm
生地　：ポリエステルオックスフォード 150D ・ シルバーコート
価格　：およそ 11,000円

　裏面銀幕による遮光性（≒断熱性）と大きさ、軽量、安価が魅力のタープ ^^　色はパープルとブラウンがあり、今回購入したのはブラウン。

　ちなみにスカイオーバータープを買うきっかけになったコールマン・ヘキサ MDX のスペックはこちら。幕体が明るい色なので UVPRO 加工されていても炎天下では輻射熱で暑いのデス ^^;

Coleman(コールマン) ＸＰヘキサタープＭＤＸ

大きさ：約460 x 435 x 230(h)
重さ　：7.6kg
耐水圧：1,500mm
生地　：タープ／ポリエステルタフタ 75D（UVPRO、PU防水）
価格　：およそ 18,000円

　スペックだけ見るとスカイオーバータープの方が生地密度が高くて耐水圧も高いが、紫外線カット処理やポリウレタン防水加工は無しで、これがどの程度の差を生むのか興味深々・・・ ^^;


付属品：

・スチールポール（４つ折り）径 22mm、高さ 240cm x 2本
・ガイロープ一式（自在付）
・ペグ、ペグハンマー
・キャリーバッグ

付属のスチールポール
　価格のワリにはスチールポールが案外モノが良く、グレーの粉体塗装に金属製のショックコードまで付いてオリマス ^^

　一方、ガイロープは、ポール用以外はすべて初期状態でタープに結んであるのだが色が何故かオレンジ・・・・（滝汗）　普通に白でいいのに・・・

　メインポール用のガイロープは 8m。真ん中にロープを引っ掛けるループがあらかじめ作ってある・・・ハズなのだが、ウチのは１本が加工忘れだったのはご愛嬌か ^^;　まぁ、致命的な不良ではありませんケド ^^;


Coleman(コールマン) アルミ自在
　標準の自在はプラスチック製のいかにも安物で使い物にならないため、初張り時に 10個全てをコイツに交換シマシタ（爆）

　なお、ペグとペグハンマーは例によって必要最低限のオマケ。一度も使用してオリマセン ^^;　なので写真省略 ^^;


グロメット部分など：

ポール用グロメット部分
裏側から
　ポールを引っ掛けるグロメット部分は長さ調節可能。ただ「小川張り」ができるほど長いわけではなく中途半端感は否めマセン ^^;

　またこの縫い付け方法が強度的に十分かは追検証が必要かも ^^;


側面グロメット部分（裏側から）
ガイロープを収納したところ
　一方、側面グロメット部にはガイロープを収納するポケットあり。収納がガサツなワタシ（爆）には必要アリマセンが、几帳面なヒトなら重宝するかも ^^;;;


縫製、防水処理など：

シームシール部分
　縫製やシームシール処理は特に問題無い印象。カタログ上の耐水圧は 2,000mm だし、実際、激しい雷雨でも雨漏りは無かったのだが、撥水処理はされていないので水の弾きはイマイチ。撥水にこだわるなら自前で POLON-T のような撥水剤を塗布すること推奨 ^^;

　もっとも乾燥は意外に早くて、ズブ濡れの状態でも夏の曇天 2時間ほどで完全乾燥シマシタ ^^　


耐風性能：（2016/9/5 追記）

　この時の出撃でとうとう強風による破損が出ました ^^;;;

問題のリング
　このタープのガイロープはプラスチック製のリングを介して幕体に繋がるのですが・・・

リングちぎれの例
　このリングが強風でちぎれマシタ ^^;

ガイロープちぎれの例
　またもう 1箇所はガイロープが直接ちぎれマシタ ^^;;;

　今まで何度かコレで強風をしのぎましたが、さすがに 2年も経ってプラスチックリングが日光で劣化していたのかもしれマセン ^^;

　ただ合計 3ヶ所破損したものの幕本体は無事。このリング部分を「設計ミス」ととるか「安全装置」ととるかで評価は 180度変りマス。

　ちなみにワタシは「安全装置」ととりました。リングがちぎれてもガイロープを幕のループに直接結べば普通に使えるワケで、いきなり使えなくなるよりも断然有難いですから ^^;;;


遮光性能：

　まずは参考までにスカイオーバータープを買うきっかけとなった Coleman ヘキサタープ MDX の影から。

参考：Coleman ヘキサタープ MDX の影
　影が薄いのが良く判りマスネ ^^;;;

　で、肝心のスカイオーバータープはというと・・・

スカイオーバータープの遮光具合その（１）
スカイオーバータープの遮光具合その（２）
　写真の通り完全遮光には至らないものの、全体的に「影が濃い」のは間違い無し。少なくとも手持ちの Coleman ヘキサ MDX やヒルバーグ XP20（緑）よりは遮光性が高いと思いマス ^^

　ただしウチには遮光性をウリにした国産の高級シールドタープがないので、それらとの比較はできていまセン ^^;　いずれグルキャンした時にでも比較してみようっと ^^;


使い勝手：

　外側ブラウン（もしくはパープル）で内側が銀色になるため、幕下は結構眩しくなるかなと予想していたが、案外それほどでもなかったのは嬉しい誤算 ^^　これは銀幕が銀マットのようなギラギラした銀色ではなく、写真のような落ち着いた色合いの銀色であるため ^^

　ちなみにこの幕の下でランタンを灯すと銀幕がリフレクターとなって幕下へ光を拡散してくれるので、その点では使い勝手が非常に宜しい ^^　（・・・のだが、虫も集まりやすいので痛し痒しかも・・・）

　ところで銀幕面を表側にして張ればより遮熱性が高まるのでは？　と誰しもが思うところ。しかしこの幕は前述のとおり銀幕面にシームシール処理がしてあり、リバーシブル仕様にはなってオリマセン ^^;

　もちろん「シームシールの劣化なんぞ気にしねぇぜっ！」というオトコ気あふれる御仁はどうぞリバーシブルでお楽しみ下さい・・・・なのだが、銀幕面にはロゴが無いのでハタから見ると「間違えて裏返しに張っちゃった」感満載になりマス ^^;

　あと、遮光性以外のメリットは 5m x 4.5m の広々サイズ。サイドポールを立てればファミリーでも楽勝の広い空間ができ、雨が降っても余裕で凌げるのが有難い ^^

　また収納サイズが小さくて軽いのも so good ^^


結論：

　国産高級シールドタープの 1/2 ～ 1/4 の価格でこの遮光性はズバリ「買い！」。特に「初めてのタープは何がいいでしょう？　あんまり高価じゃないやつで」と聞かれたら迷わずお勧めしちゃいます ^^

　ただこれの対抗馬として、銀幕側を外側にして張ることでより高い断熱効果を得られる「Bat Wing」があり、価格もほぼ同じことからどちらを買うか大いに悩むところ（ってか、ワタシ自身結構悩んだ）。

　Bat Wing は雨漏りはしないが濡れるとなかなか乾かないとの情報もあることから、遮光・断熱性能重視なら Bat Wing、全天候対応重視ならスカイオーバータープ、という結論になるのではないかと ^^;